“高血圧”が気になっている方。

症状もないのに“降圧剤”を飲んでいる方。

 

ズバリ、高血圧症の犯人は「基準値」です。高血圧症の判断となる基準値は、2000年までは実質、収縮期(上)が180mmHgでした。つまり170台の人でも「正常」であるとされていたのです。ところが驚くことに、2008年までのわずか8年の間に基準値が50下げられて、130mmHgになったのです(特定健診・特定保健指導)。

それが今では最高血圧が「130ミリHg未満」、最低血圧が「80ミリHg未満」に、引き下げられています。

 

高血圧に対する基準値の変化が高血圧症の診断と降圧剤の使用に影響を与えていることは事実です。過去の基準値が高かったため、正常とされていた数値でも実際には高血圧だった人々が増えました。この変化により高血圧症と診断される患者数が増え、降圧剤の売上も膨れ上がりました。

しかしこの新しい基準値に対しては議論もあります。一部の研究では、血圧を下げる降圧剤が脳梗塞のリスクを高める可能性があると指摘されています。実際に、血圧を下げている人々に脳梗塞が増える傾向が見られた研究もあります。 

このような状況で、患者は医者の指示を盲目的に信じるのではなく、自らも健康に対して責任を持つ必要があります。生活習慣の改善やストレスの軽減など、薬に頼らずに健康を維持する努力が重要です。医者の中にも不勉強な者や金儲け主義の者も存在するため、慎重に考えることが必要です。健康なのに薬の服用を勧められた場合は、疑ってみる勇気も大切です。