日本では2008年、40歳以上の健康診断が義務化されました。

 

「健康診断が義務化されているのは日本だけです。欧米にこんな制度はありません。死亡率の低下や健康の向上、そして費用対効果。これらに対するエビデンスがないため、欧米では健康診断制度がないのです。

 

日本では義務化と厳しい基準のため、無駄な治療と薬が増加しています」

 

日本は、OECD加盟国でもっとも長寿の国でありながら「あなたは健康ですか」という質問に「はい」と答える人が約3割。加盟国中で下から2番目に少ないそうです。

 

「健康診断、人間ドックを受けてはいけない」とは言いません。

 

なんのための検査なのか、正しい数値は何か、なぜ医師は治療を進めるのかをしっかり理解すれば、ある程度の病気は防ぐことが可能です。

 

健康診断を受けるだけでは寿命は延びない。むやみに数値に振り回されず、正しく理解し、対応することが重要です。